視察研修 2004~2007年度

2007年9/15・16・17(祝)

南部地方・津軽地方の森、白神山地十二湖 
「青森」の旅

《第1日目》

・東海村ヒバ埋没林視察

埋没の原因は、①津波②砂③砂鉄精製による伐採説等がある。
昭和の初めごろは砂に埋まってる典型的な埋没林の姿であり、現在は小さい猿が森沢に沿ってわずかに枯れ木のような埋没林がところどころに残るだけ。今は砂丘の上に繁茂したアカマツや広葉樹の林の中にある形になっている。

《第2日目》

・リンゴ狩り

田茂木野地区「青森りんごの里」にてリンゴ狩り。本場青森の早生品種4種のりんごを試食する。

・八甲田山ブナ二次林視察

ブナ林のうっそうとした回廊は、害虫(ブナアオムシャチホコ)による木々の葉が食われる被害が発生 一部のブナ林は丸坊主姿になっていた。見渡す限りどこまでもブナ林だけが続く風景に圧倒され、感動した。

・蔦沼周辺散策

蔦沼周辺散策と広葉樹林の森林生態系の説明を受けた後、国内最大級のブナの巨樹(高さ42m、幹回り5.65m、推定400年)を見学した。

《第3日目》

・白神山地十二湖周辺森林生態系視察

雨にけむる幻想的な青池とブナ林等の広葉樹林、広葉樹林内の植生等について説明を受けながら2時間かけて雨の中をゆっくりと散策した。

ブナ林の林床には、シダ類、アジサイ、クロモジの木、イラクサなど多数の背の低い草本、木本の植物が茂っていた。雨に洗われていっそう緑が濃くなっていた。

2006年9/16・17・18(祝)

湖北地方の近江の森、鯖街道
「滋賀・京都」の旅

《第1日目》

・やまんばの会NPO法人の活動と交流

やまんばの会やまんばの会は現在会員が90人で、定期的に里山保全等の活動をしている。
拠点は、「やまんばの森」で、里山森林保有者から8ヘクタールを借りている。その中で、①里山の保全②里山資源の活用③希少種を守る運動(ギフチョウの産卵しやすい環境づくり)④子どもたちの自然体験・環境教育の支援を行っていること等を見聞した。昼食には、石がまで焼いた手作りのピザとパン、豚汁をごちそうになった。

・谷口地区複層林施業視察

杉・桧等の谷口林業の複層林施業を見学、先人の山作りの美林を堪能。

・観音の里高月町視察

奈良時代以降独自の仏教文化が栄えた土地で、村人たちは信仰心が厚く、織田信長に攻められたときには、村人たちが観音様を土の中に埋めて戦火から守ったそうだ。御遷仏のため拝観できない時にあたってしまったが、向源寺・渡岸寺観音堂・国宝「十一面観音立像」をお寺の特別のご配慮で見学することができた。

《第2日目》

・建設中今城邸見学

安曇川流域の杉を利用した建設中の今城邸を見学。安曇川流域・森と家づくりの会では、「作り手・木材生産・製材・工務店・設計・住まい手」のこだわりの家作りの活動と地産地消の実態の説明を受ける。

・民有林カシノナガキクイムシ被害視察

民有林のカシノナガキクイムシ被害を視察。山の所々で紅葉したようになり、相当の被害が広まっていることを確認。

・針畑地区栗本林視察

針葉樹・広葉樹の混交林の天然林、芦生杉と重太郎杉の拓伐施業や複層林施業の実態を見聞し、栗本林業の手入れの行き届いた山作りに感動。

・生杉ブナ原生林視察

海抜560mの安曇川源流にあるブナの原生林では、うっそうとしたブナやトチ等の大木に圧倒される。

《第3日目》・旧朽木村鯖街道 散策

二日目に泊まった旧朽木村の民宿の近くには旧鯖街道の面影を残す一面があり、散策して街並みを楽しむ。

・比叡山延暦寺見学

杉木立のうっそうとした木々の間に囲まれた1200年の歴史を持ち、開祖・最澄が開いた 天台宗の総本山延暦寺(世界遺産)を見学。延暦寺本館では、特別講演「比叡山の森林整備と管理について」うかがう。台風等自然災害によって現在、天然林は4~5本しか残っていないことや、人工林(杉・桧等)の森林整備と管理の苦労話を拝聴することができた。

・貴船神社鞍馬山国有林の「古事の森」視察

貴船神社の新築では国有林材・桧が90%、外材・桧10%使用されていると説明をうける。古事の森では、100年単位の森づくりを目指した複層林の現場を見学。国有林でのカシノナガキクイムシの被害も出ており、説明では京都市で観光面からも対応策を検討しているとのこと。

2005年

「島根(タタラ)・鳥取(大山)・広島(宮島)
「中国地方」の旅

2004年

朝日の森・飯豊の森、体験木工館
「山形」の旅

2008年度 2009年度 森林林業視察研修最新ページ
2015▶︎2016▶︎2017▶︎2018▶︎2019年度